【完全版】化学の受験勉強はいつから始める?3つの分野ごとに攻略法も解説!

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「化学はいつから勉強すれば良い?」
「各分野の勉強法がわからない」

化学の勉強で行き詰まってはいませんか?

計算や暗記などボリュームが多い化学。先延ばしにしていると、受験当日までに充分な準備が間に合わないことも・・・

そこで本記事では、浪人を経て北海道大学に合格した僕キャベチが以下のテーマについて解説します。

この記事からわかること
  • 化学で必要な3つの力
  • 季節ごとのポイント
  • 3つの分野ごとの勉強法

この記事を読めば、時期ごとの勉強内容や各分野の勉強法がわかります。ぜひ最後までお読みください!

キャベチ

化学の受験勉強はいつから?3つの必要な力を確認

まずは、化学を勉強するうえで必要な3つの力を解説します。

  1. 計算力
  2. 暗記力
  3. 思考力

1.計算力

化学において、計算力は必要不可欠です。

理論化学だけでなく、無機や有機の分野でも計算を絡めた問題は頻出。化学で高得点を狙うためには、素早く正確な計算力が欠かせません

正しい有効数字での表記が求められるものや、アボガドロ定数のように桁数が大きく計算ミスをしやすいものなどさまざまあります。

日頃から手を動かして最後まで計算しきるクセをつけたり、効率の良い計算方法を意識したりしましょう。

2.暗記力

化学で高得点を目指すために、避けては通れないのが暗記です。

理屈ではなく知識として覚えなければいけない項目が数多くあります。

特に無機化学では、気体・沈殿物の色や不動態を形成する元素のグループなど、細かい内容が多いため暗記しきるまでに時間がかかるでしょう。

キャベチ

模試前に見返せるよう、自作のノートにまとめるといいですね!

何度も反復して記憶に刷り込んで、取りこぼしがないようにしましょう。

3.思考力

化学の応用問題では、思考力が試されます。

2次試験レベルの問題では、計算力や知識は前提としてそれらを応用して答えを導く必要があります。

有機化学の構造決定の問題のように、化学の知識を使いながらパズルのように解いていく問題も。

基礎知識をしっかりと身に付けたうえで、応用問題をたくさん解いて慣れましょう!

化学の受験勉強はいつから?季節ごとのポイントを解説

化学の勉強内容を季節ごとに解説します。

  1. 春:基礎を固める
  2. 夏:標準的な問題集を網羅する
  3. 秋:応用問題を繰り返し解く
  4. 冬:過去問に慣れる

現状の自分のレベルが遅れていないかチェックしながら見てみてください。

1.春:基礎を固める

春にまずやるべきなのは、基礎を固めることです。

化学法則やモル計算などの基本的な部分を網羅できていないと、理解すべきところまで暗記しなくてはいけません。これでは暗記量が膨大になるばかりでなく、応用が効かない知識となってしまうでしょう。

教科書や参考書を使って、基礎知識の漏れをなくすことがあとあとの勉強のためにも重要です。

キャベチ

化学の基礎的な知識や背景があれば、暗記内容も定着しやすいですね!

夏以降に演習問題に取り組むため、春の段階で基礎を磨き上げましょう。

2.夏:標準的な問題集を網羅する

夏は標準的な問題をたくさん解くのが良いです。

春に身に付けた基礎がしっかり定着するまで、問題集を繰り返し解きましょう

問題のレベルは、例えば「化学重要問題集」のA問題。この程度の問題がすらすら解けるようになるまで演習を積めば、基本的な問題には困らないでしょう。

(引用:チャート式の数研出版

夏のうちに標準的な問題に取り組めば、共通テストの対策にもなり秋以降は応用問題に集中できます。

キャベチ

夏の時点で共通テストで70%を目指しましょう!

他の教科も含めて模試の準備方法を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

【すぐ使える】模試前にやること5選!教科別の準備方法も紹介

3.秋:応用問題を繰り返し解く

秋からは、応用問題をどんどん解いていくことに力を入れましょう。

全ての問題が入試から選ばれている「化学重要問題集」のB問題を繰り返し解いて、難関大レベルの問題に慣れるのが良いでしょう。

教材の使い方は、いろいろな問題集に手を出すより1つの問題集を何周も解き直すのがおすすめ。受験内容が網羅されているものを選び、各問題の解法パターンを理解する1つの型として1冊を仕上げるのが良いでしょう。

キャベチ

1冊を徹底的にやり込めば、自信にもつながりますね!

4.冬:過去問に慣れる

受験直前の冬は、過去問に慣れて本番の準備をするのが重要です。

ただ問題を解くだけではなく、実際の試験時間で本番をイメージした演習をやりましょう。細かいミスや時間配分の重要性に気づけるはずです。

過去問を解くなかで苦手な分野があれば、その都度参考書や問題集で補強すると良いですね。冬まで来たらあとは特訓あるのみです。1問でも多くの経験値を積んで本番に備えましょう!

化学の分野ごとに受験勉強を解説!いつから始めるかも紹介

最後に各分野ごとの勉強方法を紹介します。

  1. 理論:1つずつ着実に理解を深める
  2. 無機:定着しやすい方法で暗記する
  3. 有機:パズルを解くような思考力を鍛える

1.理論化学:1つずつ着実に理解を深める

理論化学は学ぶ内容が多い分野。成績が伸びにくい分野であるため春からコツコツ勉強に取り組む必要があります。

【理論化学の学習範囲】

  • 酸・塩基
  • 熱化学方程式
  • 酸化還元
  • 電池
  • 平衡
  • 気体

そのため、1つずつ着実に理解を深める必要があります。

全てを一気にやろうとするのは得策ではありません。

教科書や参考書でインプット→その分野の演習でアウトプット

このようなサイクルを各項目で繰り返し、1つずつ身に付けていくのが良いでしょう。

そのなかで、最後まで手を動かして計算しきったり有効数字に注意を払ったりして基礎的な能力も養うと、化学で高得点を取るための土台ができます。

秋頃には「化学重要問題集」のB問題まで解けるレベルを目指しましょう。

2.無機化学:定着しやすい方法で暗記する

機化学では、暗記するときに定着しやすい覚え方を取り入れるのがコツ

物質の色のように理論とは結びつけられない部分も多く、機械的に覚えるだけではすぐに忘れてしまいます。以下のように無理矢理にでも語呂で覚えるのも効果的。

金属の炎色反応

リアカー無きK村・・・

→リ(Li)アカー(赤)な(Na)き(黄)K(K)村(紫)・・・

キャベチ

どんなに意味のわからない語呂でも、覚えてしまえばこっちのもんです。

また、以下のような表を作成して図として覚えてしまうのも、視覚的な記憶として定着しやすいです。

ハロゲン化銀 AgF AgCl AgBr AgI
溶ける 溶けない 溶けない 溶けない
アンモニア水 溶ける 溶ける 少し溶ける 溶けない
チオ硫酸ナトリウム 溶ける 溶ける 溶ける 溶ける

このように、記憶に残りやすい覚え方で暗記することを意識しましょう。

無機化学も春から知識のインプットを始め、秋頃には「化学重要問題集」のB問題を網羅できていると、有機有機化学の応用に時間をかけられて良いですね。

3.有機化学:パズルを解くような思考力を鍛える

有機化学は、知識や計算を手がかりとしてパズルを解くイメージで勉強しましょう。

単なる知識として丸暗記するのではなく、理屈をもとに覚えられる部分が数多くあります

例えば芳香族化合物の反応系統図は、ベンゼンを起点に複数の合成経路を思い描けるようになることが重要各試薬で導入される官能基から生成物を特定し、そこからさらにどんな化合物を合成できるか導けるともっと良いです。

各反応のつながりを把握したうえで基礎的な知識も掛け合わせれば、パズルを解く感覚で構造決定の問題を解けるようになります。

有機化学は、理論・無機をやりながら遅くとも夏頃には取り掛かり、秋頃には構造決定の問題を自力で解けるレベルに到達できると良いでしょう。

以下の記事では国数英の3教科の勉強法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【経験者が語る】宅浪生が取り入れたい5つの勉強法!効果的なやり方を科目別に紹介

まとめ:化学の受験勉強は各ステップをいつからやるかが重要!

化学の受験勉強における、季節ごとのポイントや各分野の勉強法を解説しました。

化学はボリュームが多いので、基礎→暗記→応用の流れをいかに早く確実にやるかが重要です。

この記事を参考に、着実に化学の実力を伸ばしていきましょう!

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