「多浪は辛い、でもやめられない。」
他の多くの学部では同じことを偏差値の低い大学でも学べるため「滑り止め」という選択肢が選べます。
ですが医学部はどこも難しく、一度志すと滑り止めが使えないため、合格するまで浪人をやめられない「多浪スパイラル」という現象に悩まされる受験生が後を絶ちません。
ここを見ている人の中には何度も不合格通知を貰い気が滅入っている人も少なくないと思います。
今回は辛い多浪スパイラルに陥っている医学部志望の受験生のために、多浪スパイラルから脱却するために知っておいてほしい考え方をいくつか紹介します。
これを読んで少しでも今後の決断の励みになれば幸いです。
目次
3年間やって受からなかったら、勝負から撤退する勇気を持とう
記事が始まってすぐ引用を使うのは反則感がありますが、本当に医学部志望のあなたに読んでほしい素晴らしい記事があったので一部内容を引用して紹介させていただきます。
駄目だった時、しっかりと諦めて新しい道にチャレンジする勇気さえあれば、失敗も良い思い出となる。
けど諦めないで夢を追いかけ続けると、夢に人生が壊される。たかだか夢なんかにあなたの大切な人生を壊させるだなんて絶対に許してはならない。
勇気ある撤退は褒められるべき決断だ。きっとその英断は、あなたに次の勝利のチャンスをもたらす。
医学部受験が駄目でも、他の場所で勝負して勝てばいいではないか。人生は長い。壊さなければ、いつかきっと次のチャンスはくる。
「勝つまでやれば最後には勝つ」というのは、一つの場所ではなく、いろんな場所で勝負する人にだけ訪れる言葉である。
失敗はやり方次第で次の勝負で活かすことができます。
失敗することで間違いの選択肢のパターンが消去され、それが積み重なることで正しい選択肢を選ぶ確率がどんどん増えていく、単純な消去法的思考です。
ですが残念ながら勝負の中にはいくら選択肢を消去してもゴールに届かない類のものが存在しています。
極端な例ですがオリンピック選手としてオリンピックに出場すること、これは天才が恵まれた環境化で幼少期から英才教育を受けてきて初めてスタートラインに立てるといった極めて厳しい勝負です。
大学受験においてはこのような才能と環境だけが物を言う世界は本当に最上位大学の医学部くらいでしょう。
ですがそこまでではないにしても国立医学部はあまりに高いハードルで、幼少期から英才教育を受けてきた強靭な現役生たちと戦わなければなりません。
さらに大学によっては多浪という大きなハンデを持って戦うことにもなります。
物理的に不可能ではないにしても、このような厳しい世界で「努力は報われる」なんて無責任なことは到底言えるものではありません。
どうしても勝てない勝負を挑んでしまった時にできることはただ一つ、その勝負から撤退することです。
その勝負に負けてもなお挫けずにそこで培った失敗の経験を他の勝負で持ち越して戦い続けた人にだけ、「勝つまでやれば最後には勝つ」という言葉が訪れます。
この世界で3年間全力で努力して届かなければ撤退する、その勇気をどうか持ってください。
もちろん途中で頑張れなくなってしまってもそれを含めあなたの実力です。
夢に人生が壊されるなんてことは決してあってはなりませんよ。
大学名に拘らず下位医学部を目指そう
もしあなたが下位クラスではない有名大学の医学部を志望して多浪スパイラルに陥っているなら、最大の目的を見失っているのではないかと苦言を呈したいと思います。
医者になって大学を卒業した後の人生を豊かにすることが目的ではないのですか?
有名大学の医学部で数年間の充実した学生生活を送りたいがために、その後の医者としての人生全てを棒に振るのは本末転倒も良いところです。
もし今の志望大学からランクを下げれば医学部に入れる可能性があるなら、どこでも良いので自分の実力で入れる医学部を目指しましょう。
国立大学の医学部でも下を突き詰めれば世界は決して狭くはありません。
なんのために医学部に行きたいのかその目的をもう一度よく見つめ直して、身の丈に合った志望校を選びましょう。
多浪は人生終了じゃない。他の道があることを知る
医学部に魅せられて盲目になるのはわかりますが、他の世界にもどうか目を向けましょう。
人生を良い方向に持っていける選択肢がたくさんあることに気づくはずです。
多浪でも就職に響かないのは医学部だけじゃない
よく3浪以上になると医学部しか選択肢がないという人が多いですが、大きな間違いです。
例えば薬学部や歯学部など国家資格系の学部では一度資格を取得してしまえば何浪だろうと就職先に困ることはありません。
在学中に資格の勉強などを頑張れば民間企業への就職において優位に働かせることもできます。
ネットビジネスを勉強して学生起業を志すのも立派な選択肢の一つです。
このように多浪だろうが大学に入った後の選択肢なんて無数にあるんですよ。
それらの選択肢を吟味することもなく医学部にこだわって入学すらできず足踏みしている今の状態は、盲目と言わずなんと表現すれば良いでしょうか。
医学部以外に多浪や再受験する価値はない?3浪以上の就職や進路は?
是非とも視野を広げて、他にもいくつも道があることを知ってください。
今まで足踏みした分の遅れくらいいくらでも取り返すことができますよ。
編入や院試を受けるという選択肢もある
どうしても特定の大学に強い憧れやコンプレックスがあるなら、別の大学に入学した後に編入したり、卒業した後に院試を受けるなどの選択肢があります。
場合によっては大学入試より簡単だと言われるほど。
今この瞬間にも他の受験生は大学に入って前に進んでいるわけですから、いつまでも特定の大学の入試にこだわって足踏みしているのはもったいないです。
ぜひこの勝負に区切りを付けて、他の選択肢においてこれまでの経験を生かした勝負をしましょう。
そこで初めて勝利という言葉が見えてきます。
まとめ
今回の記事のまとめです。
・勝てない勝負から撤退する勇気を持とう。最後に勝てるのは色んな場所で勝負した人だけ。
・有名大学の医学部に拘りすぎない。医学部を目指す本来の目的を思い出そう。
・医学部以外にも人生を良くする選択肢は無数にある。盲目にならないように気をつけよう。